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戸塚パルソ通信@メール (第10号)

戸塚宿を行く

vol.005

戸塚の浦島伝説まさかりが渕

不思議な民話の残る「まさかりが渕」は、パルソ前の戸塚西口バスターミナルから、汲沢経由、立場バスターミナル行きを使い、「中村橋三叉路」バス停で下車してすぐ。
豊かな里山に包まれた宇田川沿いに歩いてゆくと、最初かすかに、やがてはっきりと水音が聞こえてきます。
都市部にあるとは思えない立派な滝があらわれます。「まさかりが渕」です。
市民の森として整備されているにもかかわらず、何か不思議なものが潜んでいそうな雰囲気を漂わせます。
そこに掲示されている看板に、伝説が書かれていました。

ざっと要約するとこんな感じ。
・まさかりが渕には大蛇が住んでいた。
・深谷の住人「さきやま」が木を切っていると、まさかりを滝壺に落としてしまった。
・滝壺には機を織る美女がいた。
・美女は、自分のことを誰にも言わないという約束でまさかりを返してくれた。
・「さきやま」が帰宅すると、すでに2年以上経っていて死んだと思われていた。
・しつこく追求されて、「さきやま」は、美女のことを打ち明けてしまう。
・するとたちどころに「さきやま」は死んでしまい、それからこの滝はまさかりが渕と呼ばれるようになった。

主人公が「さきやま」ではなく「彦八」、まさかりを返してもらっても、すぐに帰らず、三日間歓待された、まさかりは、ただ落としただけでなく、偶然、渕の魔物を退治した、というバージョンもあるようです。

民話のパターンとして「異世界の住人を助け歓待される」「異世界と現実世界は時間の進み方が違う」「秘密をバラしてペナルティを受ける」というのは、大きな流れの一つです。最も有名なのは浦島伝説でしょう。天女の羽衣や蛇女房、雪女などを含め「異類婚姻譚」といわれます。まさかりが渕のお話も、おそらくは、この系統に分類されるのですが、にしても、随分あっさりしたストーリーです。
「大蛇が村人を困らせていた」とか、「助けた美女と結婚した」「助けたお陰で長者になった」などという、物語の起伏を付けるためのエピソードがありません。
物語のキーワードである「大蛇」が、結局、滝壺の主のことなのか、主を苦しめていた魔物なのかはっきりしませんし、明らかにお話としては未熟なのです。逆にいえば、同種の民話の中では、発祥時期の形態を残した、貴重な話と考えることもできます。

滝壺の主も、親切な割に、一回の約束破りで命を奪うほど、容赦ありません。時代が新しくなると、約束破りへのペナルティに手心が加わってきます(命までは奪わず、歳を取らせる・罰を与えず、自分が身を引く、など)から、そこからも古い時代の形を残していることがわかります。
これらの話は、自然は様々な恵をもたらしてくれるけれど、ほんの少しでも気のゆるみがあってはならないという、私たちの先祖が教訓として残してくれた物語なのかも知れません。

◆まさかりが渕市民の森


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リンク:横浜市環境創造局

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