戸塚パルソ通信@メール 第129号
戸塚カレンダー
2023年09月
歳時記・イベント紹介戸塚カレンダー2023年9月
9月の歳時記
・9月1日 防災の日
・9月1日 二百十日(雑節)
・9月8日 白露(二十四節気)
・9月9日 重陽(五節気)
・9月15日 老人の日(老人週間 〜21)
・9月18日 敬老の日(祝日)
・9月20日 彼岸の入り
・9月23日 秋分の日(祝日)・秋分(二十四節気)
・9月26日 彼岸明け
・9月29日 十五夜
「彼岸花」
「暑さ寒さも彼岸まで」といいます。
厳しい暑さが和らぐ秋のお彼岸を象徴するのが彼岸花。秋分近辺に印象的な赤い花を咲かせます。
白や黄色の品種もありますが、やはり燃える様な赤のイメージが強いです。
別名は、曼珠沙華(マンジュシャゲ)。語源はサンスクリット語の「天上の花」ma jūṣakaとも、単に「赤い」という意味のmanjusakaとも言われます。
ただ、彼岸花は中国が原産で、日本にも縄文時代にはすでに流入しているとされています。インドからの流入でないので、元からそう呼ばれていたということはなく、お彼岸の頃に咲くことから、西方浄土と彼岸花を関連づけ、そこから「天上の花」というサンスクリット語を、僧侶か、学者か、が、当てはめたのではないでしょうか。
秋分を中心とする期間を仏教の重要な行事としているのは日本だけなので、彼岸花に宗教的な意味の名前をつける動機があるのは、日本だけということにもなります。
球根に毒を持つため、野生動物の食害を防ぐために畦道などに植えられ、飢饉の時には、毒抜きをして食糧にもなったという彼岸花。
その毒はヒガンバナアルカロイドと呼ばれ、抗ウイルス、抗腫瘍などの薬効が報告されていて、いずれ、それらの特効薬につながるかもしれません。そうなれば、彼岸花はまさに「天からの贈り物」となるでしょう。
夏の間は休眠していて、秋になるとまず花芽が一気に伸びて花を咲かせ、その後、葉が伸びて冬を越すという、時計の針を逆回しした様な生育課程も、興味が惹かれるところです。
横浜市子ども植物園