戸塚パルソ通信@メール 第112号
地域情報
2022年4月
3年連続になります。戸塚区仏教会花まつり・中止
◆戸塚区仏教会花まつり・中止
令和4年の花まつりも残念ながら中止です。
これで3年連続の中止となり、日常を取り戻すには、長い時間が必要であることを感じざるを得ません。
■花まつり
お釈迦様の誕生日を祝う、いわば仏教版のクリスマスです。
日本では、お釈迦様の誕生を祝う催しは、灌仏会(かんぶつえ)・降誕会(ごうたんえ)・仏生会(ぶっしょうえ)などと呼ばれてきました。
「花まつり」という親しみやすい呼び名が生まれたのは、意外にも新しく、明治になってから。明治時代に「お釈迦様の誕生を祝う行事は『新暦4月8日』」と定まったことから、「花(桜)の盛りのお祭り」ということで、「花まつり」という呼び名を提唱する動きがあり、それが定着したと言われています。
■本当に4月?お釈迦様の誕生日
古来、日本で祝われてきたお釈迦様の誕生日は「中国の暦」の4月8日でした。これは日本の旧暦に似たカレンダーなので、現代ではゴールデンウィーク明けくらいに相当します。
季節としては春の花が咲き終わり、青葉が目立って来る頃ですから、古来のお釈迦様の誕生日に「花」を冠する行事がないのも納得します。
ちなみに中国暦の4月8日をお釈迦様の誕生日とする説は、特に根拠があるものではなく、古代中国のなんらかの祝い事と混線した可能性が高そうです。
■ウエーサク
国際連合が認定しているお釈迦様の誕生日のお祭りは、東南アジアなどを中心とする上座部仏教で祝われているウエーサク祭です。
上座部仏教では「お釈迦様が生まれた日、悟った日、亡くなった日」が、すべて同じ日とされていて、それをウエーサクと呼びます。「ヴァイシャーカ月」の満月の日とされていて、新暦では5〜6月に当たることが多くなっています。
京都の鞍馬寺では5月の満月の日に五月満月と書いて「うえさく」というお祭りがあるそうで、起源を同じくすると思われます。
■鞍馬寺