戸塚パルソ通信＠メール 第48号
戸塚宿を行く
vol.019
家内安全・無事息災の祈り南谷戸の大わらじ
横浜市地域有形民俗文化財の「南谷戸のおおわらじ」。
大正時代に地域で副業としてわら加工が奨励され、「南谷戸の象徴」としておおわらじを制作して、松の木に吊るしたのが始まりとされています。
「南谷戸ブランドのわらじ」の広告看板の役割だったのかもしれません。
現在、おおわらじの維持管理を行っている南谷戸和楽路会によると、おおわらじのある場所には、鎌倉時代から家内安全・無事息災を祈る道祖神があり、わらじを献納していたとのこと。
南谷戸は東海道と鎌倉街道の交差する場所で旅人の往来も多く、道祖神に献納されたわらじをいただいて履き替え、元気に旅立っていったということです。
おおわらじは全長3.5m、幅1.5m、重さは200kgあるそうです。
見上げると改めて大きさがわかります。 
古くからあったという道祖神や石塔が、おおわらじの背後に立ち並びます。
○南谷戸おおわらじ
