戸塚宿を行く

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戸塚パルソ通信@メール 第18号

戸塚宿を行く

vol.007-03

八坂神社とお札まき3

戸塚の夏の一大イベントと言えば、「八坂神社のお札まき」を思い起こす方も多いのではないでしょうか。

戸塚の駅前に交通規制もかかるほどのにぎわいを見せるお札まき。ご利益抜群と言われるお札を手に入れるには?

○「ありがたいお札」をゲットしたい!

「さずかったものは 病(やまい)を避ける コロリもにげる 」
とうたわれ、御利益抜群と言われる「正一位八坂神社護符」。
当然、ゲットしたいところですが、そう簡単に幸運は手に入りません。
短冊形の長さ10センチ、幅2.5センチほどのお札は、自由に宙を舞い、ハンパな運動神経では追いつきません。
落ちて来た、と思って手を延ばせば、それだけで風の流れが変わって、お札は方向転換してしまいます。一人だけならまだしも、何十人もが一斉に手を伸ばす訳ですから、その動きはまさに変幻自在です。

お札が欲しいと、どうしてもお札を撒く音頭取りの方の周りに近寄りがちですが、お札は意外な距離を飛んでゆき、遠巻きにしていた見物人の上にはらりと落ちることも。
必死でつかみ取ろうとする人が一枚も手に入らず、思わぬところで楽に手に入る人がいることを見ていると、「神様の思し召し」というものを感じてしまったりします。
筆者も、頭上にお札が飛んで来て「これは御利益!」と喜んだのもつかの間、なんとお札は、沿道のガレージの屋根に張り付いて落ちてこない!なんてことがありました。
八坂の神様に気に入っていただくには、まだまだ修行が足りないと言うことなのでしょうか。

お札まきは、夕刻に八坂神社境内から始まります。
こちらではお札を求める参拝客だけでなく、マスコミの取材も来たりして、かなりな込み具合になり、お札を手に入れるのは至難の業。
その後、戸塚駅方面へ巡礼してゆきますが、こちらは昼間から縁日の屋台が出て、数万人といわれる人がすでに待機しています。
縁日のお菓子やオモチャ目的の子どもたちも「オカマだー」(失礼)と大はしゃぎでお札争奪戦に参加してきますから、競争率はさらに跳ね上がります。

人ごみに疲れ、屋台の飲食に誘惑されても、ここで脱落してはいけません。
お札まきの一行は、駅前から戻って来ると、新国道一号線方面の氏子区域に向かいます。比較的静かなそちらならば、競争率がグンと下がり、お札をゲットできる可能性が高まるでしょう。
ただし、交通規制などがないため、自動車もバイクも普通に走ります。小さいお子さんと一緒に回られる場合は、事故に十分注意してください。

ちなみに、お札まきの当日、本殿にお参りしてお賽銭を納めると、お札を一枚手渡してくれます。 そちらの方をありがたくいただくという方法もありますので、決して無理はなさらないようにしてください。 お囃子でも「天王様はケンカも嫌い」とうたわれていますからね。