戸塚宿を行く(歴史探訪)

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戸塚パルソ通信@メール 第82号

戸塚宿を行く(歴史探訪)

vol.036-1

陸奥下向中に何があった?実方塚−1

※現在の実方塚

小倉百人一首にも取り上げられ、中古三十六歌仙にも選ばれている歌人・藤原実方。彼を顕彰する「実方塚」が上倉田にあります。
ただ、その経緯には多くの謎に包まれています。戸塚と平安歌人の関係とは一体??

◯実方塚の現在地はここです

元々は、尾根上に配列されていたという「実方塚」。区画整理により、都市計画道路、桂町・戸塚遠藤線と下永谷・大船線の交差点に当たったことから、現在地へ移転されたということです。地図上では太い道路も近く、楽々行けるはず。。。

だったのですが、、、、戸塚駅方面から現地を目指したところ
「この先行き止まり」が連発。

更に進むと、森の精霊が出てきそうな雰囲気に、、

山の奥深くへ迷い込んでしまったのかっ?

心細くなっているところに発見!「実方念仏講中」の案内碑。
「実方念仏」とは、実方塚の供養のために行われている伝統行事らしい。

クロアゲハ?道案内をするかのように現れた真っ黒な蝶。

そしてようやく森がひらけた!

実方塚に到着。

移設の記念碑。藤原実方の歌が刻まれている。
「桜がり雨はふりきぬ おなじくは   ぬるとも花のかげに宿らん」

こちらが移設された「実方塚」。

一見、どこにでもある供養塔、祖先顕彰碑のように見える実方塚。しかし調べると、謎が謎を呼ぶことに!

○実方塚