戸塚パルソ通信@メール (第7号)
パルソファン図鑑
Vol.003-01
「本当のフレンチ」を表現する味の匠河本智之さん
今月から登場いただくのは、フレンチレストラン想逢(ソワン)オーナーシェフの河本智之氏。
戸塚パルソ振興会の栗田昭義会長もイチオシする、味の匠を紹介します。
鎌倉駅から若宮大通りに出、鶴岡八幡宮に向かって歩いて数分。
いかにも鎌倉らしい、少し進めば新しい発見があるようなビルの2Fに、想逢(ソワン)があります。
想逢は、2012年2月に鎌倉に移転する前は、「ドゥースパンセ」の名前で、戸塚で営業していました。
栗田会長が言います。
「はじめて『ドゥースパンセ』を見つけたときは、とても嬉しい衝撃でした。オードブルの香りが、まず違う。そして岩塩の絶妙な加減。メインディッシュはオマールの香り、持ち味を十二分に引き出している。日本のフレンチのほとんどは、残念ながら『フランスっぽい料理』ですが、ドゥースパンセは『フランスの料理そのもの』でした。まさか日本で、しかも地元の近くで、本当のフレンチが食べられるなんて、思ってもいませんでした」
加えて栗田会長を感激させたのは、シェフ自らが焼き上げるパンでした。
「日本のフランスパンは現地のパンに比べて、焼くと表面がとても硬くなりがちなのですが、現地のパンは焼いても表面がサクサクでパリっとした仕上がりになります。河本さんは、パンドカンパーニュ(田舎パン)という、あまり精製されていない小麦を使ったパンを提供して、そうした本場の風合いまでを忠実に再現してくれているのです」
日本人の好みに流されず、本物を貫くフレンチシェフ。
「でも、融通が利かないというのとは違います。フレンチの枠をきっちり守りながら、ソースに味噌を使ってみるなど、日本にいるからこそ出来る工夫をしている。いつ伺っても、その度に違う引き出しを見せてくれるので、飽きることがありません」
戸塚から、鎌倉に場所を移して、新たなステージに挑戦している想逢・河本さん。
「戸塚から鎌倉まで、JR横須賀線で3駅、15分かかりません。いつでも通えるのが楽しみです」
栗田会長の、ウキウキした解説はいつまでも続くのでした。
次回に続く