戸塚宿を行く

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戸塚パルソ通信@メール(第2号)

戸塚宿を行く

Vol.001-02

「戸塚」発祥の地 冨塚八幡宮

○社伝によると、冨塚八幡宮の起こりは次のようなものです。

源頼義・義家親子が東北の戦乱、「前九年の役」を平定する為に出陣する途中、この地で野営をしたところ、八幡の神である応神天皇と、土地の神である富属彦命から夢のお告げを受けます。
残念ながらその夢告の内容は伝わっていませんが、その霊験によって見事、戦に勝利したことのお礼として、源頼義・義家親子は、延久四年(西暦1072年)に、冨塚山中に社殿を寄進し、二神を祭りました。

境内の玉守稲荷は、八幡宮の社殿が鎮座したその夜に白狐が集まって社殿を守護したことに由来します。
玉(八幡宮の神様)を守る稲荷社という意味です。
大将を守る為に武将が集まる姿を彷彿とさせ、武の神、八幡宮にふさわしい伝承に思われます。

○「近郷の鎮守様」

この土地を拠点とする人々は、戸塚、あるいは冨塚を姓として、地域の有力武士団である鎌倉氏や二階堂氏と共に活躍します。冨塚八幡宮は彼らに大事に守られ、維持されます。
やがて戸塚・冨塚姓は全国に散らばってゆきます。全国の同姓の多くは、この地域を発祥とするといわれています。
中でも、鎌倉時代に遠州掛川に移住した一団の規模は大きいものでした。
今でも冨塚八幡宮は、全国の戸塚(冨塚)姓の発祥の地として敬われています。

明治になると、戸塚及び近隣地区(今の戸塚、泉、栄、瀬谷など)唯一の郷社になります。「近郷の鎮守様」です。

○地域と共に

このように、冨塚八幡宮は創建以来、ずっと地域と共に歩んできました。
今でも近隣の方々が集まって、趣味のサークルや、各種教室を開く舞台になっています。
宮司さまは、地域の人のためになることなら、積極的に使ってほしいとおっしゃいます。

戸塚の始まりから、ずっと街を見続けている冨塚八幡宮。
開発の進む西口について何かご意見は?とお尋ねすると、宮司さまは「今まで通り、お客さんと共に、発展して行っていただけると良いのではないでしょうか」と穏やかに笑みを浮かべて答えられました。
付け加えて「あ、でも、電器店が欲しいかな」。

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  • 冨塚八幡宮
  • 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町3827
  • 電話 045-871-2908
  • URL:http://tomiduka.net/