
戸塚パルソ通信@メール 第149号
戸塚宿を行く(歴史探訪)
vol071-03
戸塚の古道かまくら道(3)吉田道
2本の吉田道の合流地点から、鎌倉方面へ進みます。東海道から、大橋で分岐するのが、かまくら道のうち「吉田道」です。
■盛徳寺の看板がすぐ見えます。
山門ではワンちゃんがお出迎えしてくれます。
盛徳寺は、天和元年(1681)に建立された曹洞宗のお寺で、阿波の大名・蜂須賀家の菩提寺です。
■大川観音
盛徳寺の境内には、柏尾川を見下ろす大川観音がいらっしゃいます。
■藏田寺
藏田寺は浄土宗のお寺。元亀元年(1570)に開創し、延宝年間(1600年代後半)に現地に移ったと伝わります。
■かまくら道道標
右かまくら道と、この道が鎌倉道(吉田道)であることを示す道標。湯殿山ほか出羽三山の名前が彫られているのは、この碑が、参拝記念に建立されたことを表しています。
■林宗寺
絶壁上に建つ林宗寺。明応三年(1494)開創の真宗大谷派のお寺だが、鎌倉時代の承久年間から、前身となる庵があったともいわれています。
柏尾川を一望する絶景。
吉田道は右側です。
■永勝寺を案内する石碑。同時に「かまくら道」の表示でもあります。
■延命地蔵
公団住宅を過ぎて
ここで再び県道に合流します。
萬松寺の表示が見えます。
■南谷戸の大草鞋
横浜市地域有形民俗文化財。大草鞋自体は、大正時代に始まったものですが、この場所は多くの供養等や道標が江戸時代から建っていて、重要な道標だったと考えられます。
■萬松寺
吉田道からは脇にそれますが看板につられて足を伸ばしました。臨済宗円覚寺派のお寺。元は奈良時代に、称徳天皇より食邑(領地)をいただいたことが発祥とされています。
吉田道に戻ります。ラーメン屋さんの左側が吉田道です。
■豊田小学校
吉田道は、なぜか豊田小学校の敷地の外周をぐるっと巡る形になっています。擁壁の状態から見ても、豊田小学校のあたりに障害物があったようですね。
そして、県道に合流
南に向かうと大船方面。巨福呂坂から鎌倉に入るルートです。
環状3号線高架。すでに栄区です。吉田道は、まずはここまで。
■今回のルート