戸塚宿を行く

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戸塚パルソ通信@メール 第56号

戸塚宿を行く

vol.023-01

柏尾川の源流を尋ねる(1)馬洗川を行く


ここが柏尾川の始点。

戸塚区を貫く柏尾川は、平戸永谷川と阿久和川が柏尾町で合流して始まり、藤沢の川名で境川へ注ぎ込みます。流域の多くの川が、柏尾川の源になっている訳ですが、その一つ一つを訪ねて歩くのがこの企画。川を通して、戸塚と周辺の表情が見えてきます。

第1回は、柏尾川の源流の平戸永谷川の、そのまた源流となる馬洗川を遡ってみました。

( 柏尾川の源流を尋ねる(2) ▶)

平戸永谷川の始点はこちら 市営地下鉄ブルーラインの上永谷駅すぐ。環状2号線の真ん中を走るのが平戸永谷川。

馬洗橋から馬洗川になります。
鎌倉幕府の尼将軍、北条政子が馬を洗ったことが名前の起こりだとか。

馬洗川はここから。

横浜市営地下鉄の車両基地の真横を流れます。
魚道が設置してありますが、魚が遡上するんでしょうか?

黄色い壁の上が車両基地。

車両基地が終わると、川を渡ります。「馬洗川せせらぎ緑道」。

大きく川をまたぐ天谷大橋。

こちらは天谷橋。

秋には紅葉が見事でしょうね。

緑道が木製に変わりました。桟橋状になっています。

地域の子供達の作品。

向こう側に見える橋を渡ると、、、、

湧き水です。

階段が見えてきました。

上から覗くとトンネルの中から水が流れ出ています。

地図で見るとこの辺り。馬洗川が途切れています。ここが源流か?

周りを見ると「馬洗川せせらぎ緑道」の逆方向の始点があります。
やはりここが源流なのでしょうか?

ちなみに、この表示は「ひまわりほどうきょう」の上り口にあります。
で、この「ひまわりほどうきょう」ですが、、、、

でかい。(全景) スロープがハンパなく長いんです。バリアフリーにも限度があるんじゃ?

暗渠になっている馬洗川を越えて、日限山のニュータウンにつながる歩道橋です。

どうやら、暗渠になった馬洗川はこの下に、雨水調整池となって、存在するらしい。

一面の葦原。葦原の向こうに見えるのは、元の野庭高校の校舎。
2003年に横浜日野高校と合併したため、今、この校舎は使われていません。 この風景、源流感を醸し出すには十分です。
でも、さっきの看板には、雨水調整池に流れ込んでいる水路が書いてありましたよね?

ありました。雨水調整池に向かっている水路。まだ上流がある!

この流れは馬洗川でした。流れにかかっている「新政所橋」。
この橋の名は、一説に北条政子の領地がこのそばにあったからとも言われます。

下をみるとまた暗渠になっています。

暗渠を抜けたところ。

川幅が急激に狭くなり、、

馬洗川は工事柵の向こう側へ消えていっています。

堅牢地神と庚申塔が部外者の立ち入りを無言で拒みます。

これはすぐ近くの道路。路面が濡れていますが、雨ではありません。

法面から、ポタポタとはっきりわかる勢いで水が滴っているのです。

その近くには野庭神社こと蔵王権現御岳社が鎮座しています。 戦国時代、当地を開発した人物が、吉野山の金峯神社から勧請した神社とのこと。

田畑を潤す水源は、開発者にとって命がけで守るべきところだったでしょう。
この神社に、水源の永遠なることを祈ったのかもしれません。

この豊かな緑からにじみ出る一滴一滴が、馬洗川の水源なのでしょうね。

いや、これは違うだろ。

(野庭神社境内)

○馬洗川
※実際移動したルートとは若干異なります。