パルソファン図鑑

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戸塚パルソ通信@メール(第5号)

パルソファン図鑑

Vol.002-02

戸塚発「なんだこれ?」なボールペンアーティスト斉藤涼平 さん

斉藤涼平さんの作品は、言葉に表せません。
1_WALLグランプリ受賞者個展の講評では
「一見なぐり書きにもみえるボールペン画に言葉を添えた作品」
「不条理な笑い/ユニークな展示方法」
「『これはアートなのか?』という問い」
「娯楽性とケレン味の周到なバランスが小気味よい」
「今まで見たことがない見せ方で、ベストアンサーだと思った」
などの言葉が贈られています。

審査員の一人で、斉藤さんの作品を高く評価する、アートディレクターの菊地敦巳氏は、斉藤さんとの対談の中で
「とても面白い。とても面白いけど、、、どうしようもない(笑)」
と語られています。
これは推測ですが、アートディレクターという立場からすれば、クリエイターの作品は、広告であったり、メディアであったり、外部との関係性の中で、『どう位置づけるか』ということを考えるのでしょう。斉藤さんの作品の、あまりにも独自な世界は、外部との相対的な位置をみつけることが非常に難しい。そういう状態から出た「どうしようもない」という言葉だったように感じられます。

ただ、斉藤さん自身に屈託はありません。
「フジロックを見に行った時に、たまたま知り合ったサラリーマンに作品を見せたら『これなんですか?!』って、すごく面白がってくれたんです。ある瞬間、一番おかしい、笑える表現をさがしてるんで、そういうのが楽しいです」

ヒトを驚かし、笑わせる。斉藤さんのアートの原点に、揺るぎはないようです。

次回に続く

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