戸塚パルソ通信@メール 第110号
戸塚宿を行く(歴史探訪)
vol047-02
寅年にお詣りするなら毘沙門天霊場(2)
寅年にお参りするとご利益が大きいという毘沙門天霊場
■戸塚の毘沙門天【宝蔵院】
宝蔵院様をいつもより詳しくお参りしました!
戸塚宿七福神の毘沙門天様
宝蔵院は、真言宗大覚寺派の準別格本山。
天文十六年(西暦1547年)に、僧・朝興により創建されたといいます。最初は東之峯光円寺と号しました。江戸時代の寛永年間に現在の戸塚駅前にあたる吉田町に移転した頃には東峯山金剛寺宝蔵院と改称していました。その後、昭和十八年に現地に移転して現在に至ります。
ご本尊の不動明王(右)
慈母観音像
六地蔵から地蔵堂へゆく道です。
芸道精進「扇塚」。
舞に使われた扇を供養した塚です。舞=ダンスを始めとした、芸事の上達にご利益があるとのこと。
子育て弘法
弘法大師の像に、子供が取り縋っている姿。弘法大師空海が、子供を守ってくれています。
本堂裏手の傾斜地には、鶏が放し飼いになっています。毎日新鮮な卵が取れるのだそう。
宝蔵院名物のヤギも健在です!
■戸塚近隣の毘沙門天
・宝蔵院/清源院(戸塚宿七福神めぐり)
・真照寺(横浜磯子七福神)
・徳善寺(瀬谷八福神)
・宝戒寺(鎌倉江ノ島七福神)
・伝心寺(金沢七福神)
・東福寺(鶴見七福神)
・蓮勝寺(横浜七福神)
かつては、境内に金毘羅・大日尊・閻魔大王など錚々たる神仏が安置され、また、近くの東嶺八幡の別当も、宝蔵院が勤めていたといいます。
火災や、震災被害などにより、かつての威容は失われましたが、境内のそこここに、今でもその片鱗を感じることができます。
毘沙門天と縁の深い、寅年の令和四年。じっくりと参拝して、古の風景を想像してみてはどうでしょうか?
●宝蔵院