戸塚宿を行く

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戸塚パルソ通信@メール 第26号

戸塚宿を行く

vol.010-02

旧東海道を歩く2 赤関橋〜江戸見附

「戸塚宿を行く」・戸塚区内の旧東海道を歩きます。

前回、権太坂から焼餅坂、品濃坂という東海道有数の難所を超えて、赤関橋に到着しましたが、戸塚宿はまだ先です。

( ◀旧東海道を歩く1 旧東海道を歩く3▶ )

品濃坂を降りて、旅人がほっと一安心したという赤関橋。

平戸永谷川にかかります。
ここで旧東海道は旧国道一号線に合流します。川沿いに大企業の工場群がみえます。

道沿いに進んでゆくと、お寿司屋さんがあります。

お寿司屋さん脇の道は王子神社へ続きます。戸塚の歴史を彩る、護良親王伝説の地です。
・「大塔宮の足跡 2」

更に進むと映画セットの様な立派な蔵が現れます。鎌倉ハム創業に関わる施設との事で、今でも、物置として使用されているそうです。

隣にコンビニがあります。明治のころ、鎌倉ハムが崖をくりぬいて、保存用の冷暗所を設置したのがこの辺りだとか。

そして現れる大木は、神奈川県の指定天然記念物「益田家のモチノキ」です。

この大きさになることは滅多にないというモチノキは、護良親王を偲んで植えられたというお話があります。
・「大塔宮の足跡 3」

護良親王が眺めた風景を再現したといわれる壁画です。

複雑な道路付けになっているのが「不動坂」の近辺です。江戸時代は、ここで東海道は大山街道と分かれます。大山参りに行く人は右へ、東海道を西へ向かう人は左へと進みました。

現在は国道一号線バイパス戸塚道路、通称「ワンマン道路」の起点でもあります。

「奉祝の桜」という碑が建っている立派な桜がありました。昭和34年の皇太子殿下ご成婚を記念して植樹されたとの事です。

旧東海道はここでまた、国道1号線から離れ、静かな街並の中を走ります。

「史蹟への小径」の入口がありました。護良親王ゆかりの地を巡って、王子神社へ進む歴史散策路です。
・「大塔宮の足跡 2」
・「大塔宮の足跡 3」

文明開化の息吹を今に感じさせる、鎌倉ハム倉庫。赤レンガがモダンです。

更に進んで、舞岡川にぶつかります。

元舞橋で曲がり、

五太夫橋で再び国道一号線に合流。

五太夫橋は、豊臣秀吉によって江戸に領地替えされた徳川家康を、小田原北条氏の家臣であった石巻五太夫が出迎えた場所と伝えられています。

そして、真言宗大覚寺派準別格本山「宝蔵院」。戸塚宿七福神巡りの毘沙門天でもあります。

向かいにあるのが「ダイエー戸塚店」。開店当所は東日本初の本格的ショッピングセンターでした。流通史に残る店舗の一つです。

そして、いよいよ見えて来たのが、「江戸方見附」。

宿場町は見附と見附の間です。江戸方見附から、いよいよ「戸塚宿」が始まります。

参勤交代の大名を、宿場の役人が見附まで出迎えるのが、江戸時代のしきたりだったとか。

次回は戸塚駅まで歩きます。戸塚の見所が次々登場してきます!

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