戸塚パルソ通信@メール 第77号
戸塚宿を行く(歴史探訪)
vol.033-3
境川沿い固有の謎の神社群源義朝とサバ神社-3
※ゆめが丘駅近く 左馬神社
全国でも境川周辺にしかないという「サバ神社」。七鯖詣でなど、霊験あらたかでユニークな各社を紹介します。
◯中之宮左馬神社
参道前に走る和泉川(境川支流)
御祭神:左馬頭源ノ満仲・天照皇大神
□創建年代不明。源氏隆盛の頃の創建という伝承があるが、平安時代なのか、鎌倉時代なのか、以降なのかはわからない。新編相模風土記稿(江戸時代)には「鯖明神社」とある。
◯左馬神社
鳥居前にある不動明王像。地元では「火の神様」と言われているとのこと。
同じく馬頭観音の石碑。
少し歩くと境川。まだ川幅はそれほど広くない。
御祭神:左馬頭源ノ義朝
□創建年代不明。戦国時代後期からの伝承が残っており、地元の有力者の尊崇を集めていた。門前の不動明王とあわせて、火にまつわる神社であり、密教や修験道との関係が想像できる。
馬頭観音の石碑は「左馬神社」の馬にまつわる奉納かと思いきや、ゆめが丘駅前の再開発で、移設されたものとのこと。扁額は左馬神社となっているが、神奈川県神社庁への登録は「鯖神社」である。
◯今田鯖神社
参道前の境川は、河川改修で遊水エリアとして広大な川幅になっている。
御祭神:源義朝
□元禄15年に地元の有力者井上瀬兵衛が発起造立。境川河畔を広く見渡す丘に立地している。平成8年と13年に不審火により焼失している。
◯鯖大明神
近くの和泉川(境川支流)
御祭神:左馬頭源ノ満仲
□慶長年間(1596〜1615)に地元の有力者が創建したと伝承されている。小山の中腹に位置しており、山深いイメージがあるが、和泉川までの直線距離は100m少々で、決して遠くはない。
○主なサバ神社
個性豊かな「サバ神社」、まだまだあります。