戸塚パルソ通信@メール 第78号
戸塚宿を行く(歴史探訪)
vol.033-4
境川沿い固有の謎の神社群源義朝とサバ神社-4
※瀬谷区の左馬社
全国でも境川周辺にしかないという「サバ神社」。大和・瀬谷方面のサバ神社には共通の特性が、、、
◯左馬社
梵鐘の銘は「左馬大明神」
御祭神:源義朝
□七サバ参りの一社として数えられる古社。創建等は不明。隣接する西福寺は瀬谷八福神の一つ。
境川。
境川沿いに下って、大和市に入ります。
◯左馬神社
梵鐘の銘は「上和田左馬神社」
御祭神:左馬頭源義朝
□宝暦14年に、地域の名主が建立。上和田の信法寺とのゆかりが深い。地域の尊崇を集めた。境内社に天照大神、神武天皇、須佐之男命を祀る。須佐之男命ゆかりの天王祭が7月14日におこなわれ、地域最大の夏祭りと言われている。
シャクナゲとポピーの美しい道を辿り
◯左馬神社
高座渋谷駅からすぐにもかかわらず、鬱蒼とした神域の存在感。
神楽殿
本殿は神楽殿の後ろに守られるように鎮座。
参拝順路が4ヶ国語でご案内されています。
梵鐘の銘は「左馬神社」
御祭神:源義朝
□詳細な由来は不明です。深山幽谷とでもいうような雰囲気を今に残す、厳かな環境です。
◯飯田神社
またまた境川を渡って横浜市に戻ります。
村社飯田神社の石碑
本殿。
梵鐘の銘は「飯田神社」
御祭神:左馬頭源義朝・宇迦之御魂大神・大山咋大神
□延応元年(1239)に地頭と地域の有力者が尊崇したという記録が知られる限り最も古く、実際の建立年代はさらに古いと思われる。新編相模風土記稿に「飯田明神社、鯖明神とも唱ふ」とあり、どちらが正式な名称だったのか明らかではない。
◯瀬谷・大和方面のサバ神社の特徴は、「梵鐘」です。神社の境内に鐘があるのは今では珍しいことになりました。神仏習合の時代の雰囲気を今に残す意味でも、貴重な神社群なのかもしれません。また、日枝神社、山王社、八坂神社などとの関係も色濃く感じられ、この点を考察するのも面白いかもしれませんね。
○主なサバ神社
個性豊かな「サバ神社」、次回は湘南方面へ。